第2章 再会の日
晩ご飯を終えて夜も深まり始めた頃。
明日の学校に備え、アイラちゃんやタカクラくんたちは帰っていった。
邪視はというと、また私をホールドしながらテレビを不思議そうに見ている。
でもそろそろ私もお風呂に入って寝る準備をしなくちゃ。
「お姉ちゃんお風呂空いたよー」
タイミングよく、先にお風呂に入っていたモモちゃんが髪を拭きながら出てきた。
「はーい。邪視、私お風呂に入ってくるから、大人しくしててね。」
「オフロとは何じゃ」
「お湯と石鹸で身体を洗うのよ。それでお湯に浸かって身体を温めるの。」
「…我も入る」
「「えっ」」
私とモモちゃんが同時に声をあげた。
「ダメに決まってんだろ!!」
「なぜじゃ!」
「邪視あのね、お風呂は裸で入るもので…男性と女性は一緒に入れないのよ。それに…お湯に触れたらあなたジジくんに戻っちゃうでしょう。いいの?この後一緒に過ごせなくなっちゃうけど。」
噛み砕いて説明すると渋々納得した様子で私を解放した。
あ、でも邪視も今日散々動いたし、汗かいてるわよね…さっぱりしてから眠りたいかしら。
「モモちゃん、人肌くらいのぬるま湯ならジジくんに戻らずに過ごせるかしら?」
「多分」
「邪視、汗かいたでしょう。後で身体拭いてあげる」
「…さっきのご飯の時も思ったけどさぁ、お姉ちゃんちょっと甘やかしすぎじゃない?大丈夫?」
「そう?でもしてあげたいんだもの。」
「まあお姉ちゃんがいいならいいんだけどさぁ…そいつ一応男なんだし気をつけなよ。」
「わかったわ。また後でね、邪視。」