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メンヘラヤンデレ彼氏からの溺愛調教

第7章 地雷





「ウェぇぇッ、ゲェ…………っ、ゲボっ」



いくら嗚咽ついても。
空っぽな胃からは胃液しか出なくて。
それが余計に吐き気をつれてくる。


「ゲェホッ、ウェ…………っ、」



指突っ込んでなんとか吐き出そうとするものの、そもそも胃になんも入ってねんだから吐けるわけなんてないのに。



「あー、くっそ最悪」


意外とダメージ喰らってんなぁ。
はぁーっ。
ため息ついて。
壁へともたれかかった。

「何、やってんだろなぁ」




こんなん。
莉央ちゃん裏切ってっのに。
心配させて。
気ぃ使わせて。
駄目だろ絶対。



けじめ。
つけなきゃな。











「おはよう、莉央ちゃん」

窓の外から差し込む光。
5時きっかりに、莉央ちゃんのスマホのアラームがなる。
アラームを消しながら半ば夢の中の、莉央ちゃんに声を掛けた。

「うん」

寝起きの莉央ちゃん、かわいい。
朝弱いのかな。
目擦っちゃって、かわいいなぁ。
「て、柳瀬…………?ずっと起きてた、とか、ないよね?」
だんだん覚醒していく意識の中、俺を1番に考えてくれた事実にちょっと死にそうになるけど。
「…………今さっき起きた」
ずっと寝顔見てたとか言ったらもう隣で寝てくれなそうだしな。
否定はしとなきゃ。
「今の間はなんですか」
「気のせいですよ」
ほんとずっとこんなん甘い時間過ごしていたいのは山々なんだけど。
「みんな起きる前に部屋帰った方が良くない?」
「…………わかってる」


んん。
名残惜しそうなその顔やめて。
ほんと。
今理性ギリギリ保ってんの。




「…………今日は仕事、遅い?」




あ。
駄目だこれ。
理性云々とかどーでもいいわ。
ベッドから降りる前、ほんとに名残惜しそうに、振り返った莉央ちゃんの腕を引いて口付けた。
「柳瀬…………っ」
「いや、なるってそりゃ」
逆になんで驚いてんのキミ。
「キスだけ。1分だけだから」



満更でもなさそうな莉央ちゃんの唇を、ギリギリまで貪った。
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