• テキストサイズ

メンヘラヤンデレ彼氏からの溺愛調教

第1章 愛して欲しい



「いーい?絶対寝るのよ?ちゃんと食べて、ちゃんと寝る。そのうち柳瀬の身体が壊れるからね!!」
「え、莉央ちゃんが俺の心配?嘘まじで。どーしよ俺死ぬんかな。やばいどーしよ嬉しすぎる」


「…………」


うっざ。



言うこと言ったしさっさとスルーすれば。



「莉央ちゃーん!!帰りもお迎えくるからねー!!」



幼稚園児よろしく、もげそうなくらいにぶんぶん手を振る柳瀬の姿。
が。
後ろなんて見なくても想像に足りる。




全無視して。
スマホを取り出す。
『いらない』
『休め』
手早く打ち込んだ文字は瞬殺で既読が付き。
仕舞い込んだバックの中ではずっとスマホが震えていた。









思えば。
あたしの知ってる柳瀬は今と真逆の人物だった。
柳瀬とは、8年前。
中学3年生の時に同級生だった。
いつもつまんなそうな顔して。
全てにおいてどーでもいいみたいな、無気力さがあって。
クラスと言わず生徒全員、一歩引いていつも蚊帳の外から傍観してる、そんな奴。
ただそこに自分が存在してる(いる)ことを、誰にも知られたくないようにも見えて。
いつも窓の外をひとり眺めてる。
極力誰とも関わらないように。
関わりたくないとでもいうように。
いつも。
死んだような目を、してた。
/ 142ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp