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メンヘラヤンデレ彼氏からの溺愛調教

第9章 誕生日


『誕生日』
そのワード自体はわかる。
ケーキ食って、プレゼントをもらうあげる日。
くらいの、認識。
誕生したこと自体厭われてんのにお祝いなんて当然したことないし、むしろ1年で1番忌まわしい日だった。


『7月31日、あたしと同じ』


あれを、聞くまでは。






「莉央ちゃんなんでタオル巻いてんのこれ」
「…………いや、普通に明るいし」
「今更何言ってんのまじで。一緒に入るっつったの莉央ちゃんじゃんはい、これ没収ー」
「きゃああ」
バサっと強引に身体に巻いたバスタオルを剥ぎ取ると、慌てて莉央ちゃんが座り込む。
「…………ゔぅ、柳瀬のバカ」
あーあもう。
真っ赤な顔して羞恥で涙腺崩壊しちゃってんじゃん。


『…………喜ぶかと、思って』
『誕生日ですから』



それなのに。
これ。
おれのため。
ああだめほんとこれ。
顔の筋肉緩むわ。


「もうほんと莉央ちゃん大好き」



ぎゅ、て。
莉央ちゃんを正面から抱きしめて。
口付けて。
シャワーを開いた。
「くっついてるから見えないよ」
「んん…………」
ぎゅ、てきつく抱きしめて深くキスをすれば。
莉央ちゃんの右手が肩をバシバシ叩く。
「んー?」
「ふぅ、ん!!ん!」
「何、どうした」
「苦しい!って言った!体格差考えて」
「あ、ごめん」


いやごめん。
全然頭入ってこないって。
莉央ちゃん普通に眼福なんですけど。
だって莉央ちゃん自分から離れちゃうし、不可抗力ってやつだよね。


「…………見過ぎだから」
「いや無理見る」
「普通に恥ずかしいからやめて変態」
「それ認めたら見ていい?」
「いやもう発言が変態化してるし、有罪でしょ」
「うん、ちゃんと罰受けるから。触っていい?」
「も、さわってる…………」
「洗う…………。莉央ちゃん、身体洗うから今」
「柳瀬待って興奮しすぎ…。あたし今無理、昨日あんなしたもん。朝からとか無理だから」
「わかる、わかってるしない。しない、さわるだけ」
「〜〜〜〜〜っ」


莉央ちゃんがぎゅ、て目を閉じて。
結局いつもされるがまま受け入れてくれるの。
無理かわいい。
大好き。
好きすぎてほんと、無理。
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