【保科宗四郎】副隊長は思ったより私のことが好きらしい【怪8】
第5章 ♡心も体も恋に堕ちて
私が何か言うたび、ビクンと私のナカで小さく跳ねる宗四郎くん。その質量は彼が「入った」と言ったときよりも増していると思う。それでも私を懐柔しようと腰を進めていたときより、全部入った今の方が苦しさも少し楽に感じる。
宗四郎くんとひとつになれたんだ……。遅れてやってきた実感がじわじわと私の胸に広がっていく。なんだか無性に嬉しくて、幸せで、その甘さに胸が苦しくなる。初めての人が宗四郎くんで良かった。
「宗四郎くん」
「んー?」
「今度は宗四郎くんが気持ちよくなってね?」
「……先に謝っとくわ、すまん」
「ん?」
「文句は後で聞く」
「え。ど、どうしたの?」
「優しくしようとがんばったけどもう無理や。──堪忍な」
私の左足を自分の肩にかけ私の股を割り開いた彼は、ぐっと奥へ押し込むように腰を進める。もう、これ以上、入らないというのに。
とつとつと最奥を優しくノックされるたび彼の形がハッキリとわかるくらい締め付け、そのたびに宗四郎くんが色っぽく息を吐き出した。
悩ましげに寄せられた眉間のシワや、宗四郎くんの顎を伝って私のお腹の上に落ちてくる玉の汗が、彼の必死さを物語っている。そんな表情もいとおしいな、なんて。
「う……っは……」
「ふ……アー、めっちゃ気持ちええ」
「んっ、ほんと? よかっ、た」
「っはあ、締めつけヤバいねんけど、っく」
「は、ふっ……好きにして、いいよ?」
「あーもうほんま! 責任取ってもらうで!?」
「あっ!」
奥の方を突いていたはずの彼は自身をギリギリまで引き抜いたかと思うと、入り口に近い浅いところを執拗に攻め立ててくる。奥のときよりこっちのが好きかも……。
ぐりぐりと宗四郎くんのモノで擦られるたび、鼻にかかったような小さな甘い声が私から紡がれていく。
「っん、ア……あッ!?」
「僕だけ気持ちよぉなるわけにはいかんでな」
「おっぱいだめ! 触っちゃ、んぅ!」
「好きしてええんやろ? もっと感じて、もっと僕の咥えこんで。──僕をイかせて」
「んあ……ぁあ、あっ」
「うーわ、その顔めっちゃエロ。なんなん、ちゃん意地悪言われるん好きなん?」
「ちがっ、ひぅ! ぅあ」
「随分と……変態さんなんやなあ」