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【保科宗四郎】副隊長は思ったより私のことが好きらしい【怪8】

第5章 ♡心も体も恋に堕ちて


「好き、宗四郎くん好きっ」
「絶っ対、僕のがちゃんのこと好きや」
「んあ"! 急に、した……らあ、ッア!」
「せやから──苦しいとか思う余裕ないくらいぐずぐずにしたる」

 一度上半身を起こした宗四郎くんは綺麗に切り揃えられた前髪を乱雑に掻き上げ、ギラギラと獲物を狩る前の獰猛な肉食動物のような目付きで私を見下ろされ──あ、喰われる。と本能的に悟った。
 唐突に摘ままれた肉芽はそのまましごくように刺激され、先ほどとは違った涙がまた溢れてくる。一度イッた私の体にはいっそ毒なのでは、と思うほどの強い刺激に私の口から嬌声が鳴り止むことはない。
 私の声ごと飲み込みそうなほど、大きく口を開いた彼は噛みつくように私の口を塞いで我が物顔で口内を蹂躙してくる。だけどそんな扱いにですら『私は宗四郎くんのもの』って感じがして……体が素直に次を期待をしてしまう。
 逃げ惑う私の舌を追いかけては絡めとり、舌先を強く吸い上げ、とろとろと唾液を流し込まれる。飲み込めなかった唾液が口の端を流れては、私の顎を伝っていった。

「ッハ……全部入ったで」
「入った……?」
「ん、入った。体しんどない?」
「お腹の奥がちょっと苦しいけど、大丈夫。宗四郎くんのがおっきいのかなあ」
「フーーー」

 何かを堪えるように口の隙間から長い長い息を吐き出した宗四郎くんはジロリと私を睨んできた。何でだ。私、何かした?
 肩でしていた息を少し整えてから「何?」と聞き返すと「無自覚がいっちゃん質悪い」とお小言をもらった。解せぬ。

「我慢しとんのに」
「だから、何を?」
「──ちゃんのナカ気持ちよすぎて今刺激したら出そうなん! あんま煽らんとって!」
「煽ってないけど……」
「僕のがおっきいとか、そんな僕が喜びそうなこと軽々しく口にしたらあかん!」
「え、ええー……」
「入れてすぐ出したとかなったら童貞以下! ただのエロ猿や……。そんなん僕のプライドが許せん」
「いや、そこまで思ってないけど……。そもそも私、宗四郎くん以外の男の人知らないから早いとか遅いとかわかんないし……」
「はいもうそれ! 僕以外の男知らんとかも言ったらあかんやつ!」
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