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【保科宗四郎】副隊長は思ったより私のことが好きらしい【怪8】

第5章 ♡心も体も恋に堕ちて


 ご機嫌を取るような猫なで声で甘く蕩けさせてくる宗四郎くんに怪訝な視線を送る。仮にも恋人に送る視線ではないし、不躾なのもわかってはいるけれど、彼はこれくらいで怒ったりしない、という私なりの信頼の現れでもある。そして彼もそんな私をよく理解してくれている。
 そんな彼はご機嫌取りの達人のようで。私のおヘソの下……子宮がある辺りにソっと唇を這わせながら太ももを両手で掴んで閉じられないよう固定し、先ほどよりも見た目に質量が増したモノでくちくちと割れ目をなぞっている。
 ──ああ、今からコレが私のナカに。そう考えただけでごくりと喉が鳴った。

「ああもうヤバい。勃起し過ぎてチンコ痛いねんけど」
「ぼっき。ちんこ」
「えっ卑猥な言葉言ったちゃんの破壊力ヤバ! そんだけで僕、射精できるわ!」
「……ムードって言葉知ってる?」

 だって……宗四郎くんの口から勃起とか、チンコとか、そんな直接的な言葉がポンポン飛び出るとは思わなかったんだもん。びっくりし過ぎておうむ返ししてしまったよ。
 きゃっきゃと下ネタに喜ぶ小学生のような反応を見せる宗四郎くんに呆れて物も言えなくなる。──いや、もうすでに言い返したけど。

「まあ、さすがに入れる前に出すんは格好つかへんでせぇへんけど。僕、もう限界。──いくで」

 その言葉と共に腰を推し進める宗四郎くん。ハアと艶かしい声をあげながら「まだ先っちょだけやのに……」と奥歯を噛み締めるようにして、独りごちている。
 ぐぐ、と抉じ開けるように奥を目指す彼の男根は当たり前だけれど指とは比べ物にならなくて……内から押し開かれていく圧迫感に思わず息の仕方を忘れたように──はくはくと意味もなく口を開けては閉じ開けては閉じ、脳に上手く酸素が巡っていかないような、そんな感覚。
 苦しさにじわっと視界に水の膜が張っていく。何でもいいからと握りしめたシーツはきっとあり得ないくらいぐしゃぐしゃになっているだろう。自分の短く息を吐く音と布擦れの音がやけにハッキリと耳へ届く。
 苦しい……。力の抜き方もわからなくて固く目を閉じると、私の右手に暖かな温度を感じてハッと我に返る。涙の溜まった瞳で見上げると、そこには私より苦しそうな表情の宗四郎くん。

「……痛むんか?」
「ううん、苦し……」
「力抜けそうか?」
「上手くできなくて……」
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