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【保科宗四郎】副隊長は思ったより私のことが好きらしい【怪8】

第5章 ♡心も体も恋に堕ちて


 いじめたつもりはない、甘やかしたつもりはあるけど、と言ったら許してくれるだろうか。……許してくれないよなあ。

「んっ、そこ」
「ここ?」
「あっ……何か変、な感じ」
「気持ちええ?」
「や、わかんなっ……ふ」
「まだ気持ちいいまではいかんかぁ」
「ん、はあ……何?」
「んー? ちゃんのこれからが楽しみやなーって」
「……やっぱ怖」
「全然怖ないでー。ちゃんが僕じゃないとあかん体になったらええなー思ってるだけやでー」
「いや、怖いじゃん」

 どれだけ私を骨抜きにさせる気なんだ。もうすでに骨抜きなのに。さっきまで私が握っていたはずの主導権はまた宗四郎くんへと移り、私の様子を見ては楽しそうに指を動かして遊んでいる。さっきと違うところと言えば、彼の息が少し荒くなっているところ。その原因……私だよね、きっと。宗四郎くんも興奮してくれているんだとしたら、こんなに嬉しいことない。
 同じところばかりをぐりぐりと擦ったり、奥へと指を進めてみたり、ナカを広げるようにバラバラに動かしてみたり。
 言葉通り、慣らすためだとでも言いたげに執拗に私を弄くる宗四郎くんのせいでぐちゅぐちゅと甘美な音が私の大事なところから鳴り響く。

「そろそろええかな」

 独り言のような呟きと同時にぬるりと抜かれた三本の指。その指すらも惜しい、とでも言うように、もの寂しげにひくつく私の下の口は淫らに彼を誘ってい等。
 宗四郎くんの指と指の間を糸引く粘液が私の体から出たものだと思うと、途端に羞恥心が湧いて出てくる。何度か指をくっつけては離し、くっつけては離し、とその感触を楽しんでいた彼は急に表情筋を破綻させ、ふはっと堪えられなかった笑い声を出す。
 子どものような笑い方がとても可愛いと思う反面、私の体液で遊んでいるのは全然可愛くないとも思ってしまう。何がそんなに嬉しかったのか。

「ちゃんの体も正直みたいやな」
「……どっかで聞いた台詞ね」
「せやろ? 僕かて君に求められたいから」
「それもどっかで似た台詞を聞いたわ」
「ふはっ。僕のおひいさん、そう拗ねんとって」
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