• テキストサイズ

【保科宗四郎】副隊長は思ったより私のことが好きらしい【怪8】

第5章 ♡心も体も恋に堕ちて


 私の問いかけに、にこりと意味ありげに微笑んだ宗四郎くんは「いただきます」と言う言葉と同時に右手で弄んでいた方とは反対を……その口に含んだ。飴玉を転がすように、舌の上で味わうように、つついたり弾いたりと忙しなく動く温かな感触が私の硬くなった蕾を刺激してにぞくぞくと背筋が震える。
 悩ましげに眉根を寄せている私の反応を窺うように、じっと見上げる彼は「指で弄られるんと舌で舐められるん、どっちが好き?」とそこから口を離すことなく話しかけてきた。黙秘権とか、あるのだろうか。できることなら黙秘したい。
 そんな私の心の内など見透かしているらしい彼はいやらしく笑ったかと思えば、ぢゅうと音を立てて吸い付きながら甘く歯を立ててきた。

「はっ、あ……!」
「なあ。どっちのが気持ちええ?」
「ん……言わな、い」
「何でえ、教えてぇな。僕、ちゃんのこといっぱい気持ちよくしてあげたいねん」
「言わなくても……どうせわかってるくせにッ」
「んー? 何のことやようわからんわ」
「ア、だめ……舐めちゃ、っあ」
「うんうん、乳首舐められる方が気持ちええよな。腰揺れとるし」
「言うなあ!」

 この人には恥じらいと言うものが無いのだろうか。いや、多分無いからこんな明け透けに聞いてくるんだろうけど。どう考えても私の反応を見て楽しんでいるであろう宗四郎くんは、終始ずっと余裕で楽しそうにしている。すでにいっぱいいっぱいなのは私だけのようだ。
 ちょっとだけ悔しい気持ちになりながらも、宗四郎くんの与える刺激に合わせて揺れる私の体は生意気ばかり言う口よりも正直で。雄弁に私の本音を語っていた。
 ぐ。と奥歯を噛み締めて、ずっと私の胸を舐めている宗四郎くんの頭を両手で掻き寄せる。大人しく私に従って顔を寄せてくれた彼の唇に自分のものを押し当てた。歯が少し当たってしまったのはご愛敬ということにしておいてほしい。
 彼がしてくれたように舌を絡めて、舌先をちうと吸ってみる。辿々しくて上手にできないけれど、ちょっとした意趣返しになればいい。

「っはあ」
「キス好きなん?」
「……さっき宗四郎くんがしてくれたとき気持ちよかったから。ちょっと、仕返し」
「ほんま? 嬉しい。そんならキスしながらしよか」
/ 80ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp