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キミの隣で…【怪獣8号/保科宗四郎】

第8章 適合者


"宗四郎、は無事だ。安心しろ"

「ありがとうございます、長谷川さん。ちょっとの間のことお願いします」 

"ああ、もちろんだ"

通信機から聞こえる長谷川さんの言葉に安心した。

師団会議中、突然が倒れたんや。

僕はそん時会議してたとこやからすぐには動けんくて…

倒れたを抱き上げたのは鳴海隊長やった。

マズイ…

チラッと目があった鳴海隊長は勝ち誇ったかのような目やった。

なんやあの目ぇ!

めっちゃムカつくんやけど!


そんな僕に鳴海隊長は…

「仕方がないからこのボク様がを看病してやろうではないか」

そう言って会議室を飛び出したっちゅー訳や。

ほんまは全部放り出してのそばにいたかった。

せやけどそんな訳にもいかん。

隊長の代わりに第3部隊を代表してこの場におるんやから。


アノ人のことや、まずは医者にを見せるはずや

それにもうを傷つけるようなことはせんはず…

今に絶対嫌われるわけにはいかんねんからな。

大丈夫や…

そう自分に言い聞かせて僕は会議を続けた。

会議後、長谷川さんがすぐに鳴海隊長を探しに行ってくれてさっきの連絡が入ったちゅー訳や!

長谷川さんがおってくれたら一安心や。

も長谷川さんには懐いとるし。

安心したのは束の間、気持ちを切り替える。

「失礼します!」

僕はドアノブを掴んだ…



10号の言うたコトがほんまかを確かめるんや。



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