第8章 適合者
「ッ!それはマズイな…」
「マズイ…?」
『何がマズイんですか?』
険しい顔つきになる長谷川にとカフカとキコルは首を傾げた。
ため息を吐いた長谷川は言葉を続ける。
「同じく東京を管轄内(シマ)に持つ第1と第3は事あるごとに比較される上縄張り意識から来る衝突やいざこざが多い。いわば…"犬猿の仲"だ。特に鳴海と宗四郎は""のこともあるから余計だな…」
「「な、なるほど…」」
『…?私?ですか…?』
長谷川の言葉には首を傾げるも、カフカとキコルは納得したのであった。
「そういう訳だ、ハリセン取って俺は行ってくる。お前達は少し休んで自主トレだ…、悪いがお前も一緒に来てくれ」
「「了っ!!!」」
『はいっ!』