第7章 代償
『はぁ、はぁ…(これ私が倒したの…?)』
自身の周りには倒れた怪獣たち…
身体が勝手に動いていたのだ。
『ッ!あれ…力が入らない…』
緊張していたのか腰が抜けて立てなくなっていた。
どうしよう…そろそろ助けを呼ぼうかと思っていたその時だった…
「!大丈夫か!!」
『保科副隊長!…わぁっ!///』
突然私の身体は宙に浮いたのだ。
実際には宙に浮いたのではなく…
「やっぱ君は軽すぎるわ〜」
保科副隊長にお姫様抱っこされていたのだ。
軽々と私を抱き上げる副隊長…
華奢に見える副隊長だったけど、意外とがっしりとしていて驚いた。
すぐ近くにあるのは保科副隊長の綺麗な顔…
急いで来てくれたのか少し息が上がった副隊長に何故かドクドクと鼓動は早まった。
多分今顔真っ赤だろうな…
見えなくても分かる。
顔に熱が集中しているのだ。
「フッ…めっちゃ可愛ええ顔するやん。その可愛ええ顔は僕の前だけにしてや?」
ニヤリと笑う保科副隊長の顔があまりにも妖艶で再び胸が高鳴った。
『ぅうっ…そ、んな意地悪ばかりしないで下さい!//』
「可愛ええんやもん、しゃーないやん!」
分かりやすくイチャつく保科と…
そんな2人を見た他の隊員たちは…
「「(羨ましすぎんだろー!!)」」
っと心の中で叫んでいたそうだ。