第7章 代償
『…どちら様ですか…?』
「「ッ!?」」
の言葉にその場にいた人間、全員が固まった。
そして静かな沈黙が流れた…
「補佐官…わ、私たちのこと分かりますか?」
恐る恐る小此木がに質問をした。
小此木の言葉には…
『…ごめんなさい…』
の言葉に頭が真っ白になった。
嘘やろ?
なんかの冗談やろ…?
僕は願った、せめて僕のことだけは覚えててくれ…
「ッ…僕のことも覚えてへんのか?」
せやけど現実は…
『…ごめんなさい…』
めっちゃショックやった。
せやけど申し訳なさそうに謝るに冷静になった。
はなんも悪くあらへん、謝る必要なんてないんや…
「謝らんでええ、とにかく目が覚めてよかった。おかえり、…」
『ッ!私って名前なんですね…自分の名前もなにもかも思い出せないんです…』
「そ、んな…」
絶句する小此木ちゃん…
隊長は何も言わんが、表情は固まっていた。
そんな僕らを見ては再び謝った。
苦しそうな顔をする…
この状況で1番苦しいのはや。
『本当にごめんなさい』
「気にせんでええ、ちょっと話聞いてくるからこの人らと待っててくれるか?」
『はい…ッ!?///』
いつもの癖で頭をポンポンとしたら可愛らしく頬を赤らめる…
それは付き合いたての頃とおんなじ反応やった。
「フッ、ええ子やな…隊長、のこと頼みます」
「分かった。保科、大丈夫か?」
「ええ、大丈夫です。頼みます…」
正直ショックはショックや。
せやけどが生きてくれてるだけで、それだけでええんや。
それにさっきのの反応で思ったんや。
別に記憶がなくなってはや…