第6章 眠り姫
「小此木ちゃん…何アイツめっちゃ怖いねんけど。どんだけ戦うのん好きなん!?ガンガン迫ってくるし!違う意味で身の危険感じたわ!!ハァー、僕あんなん着るんイヤやわ〜」
"私も反対です!前例がない上、何を企んでるか分かりません!本当に体を乗っ取られる恐れも…!そうなってしまったら補佐官だって悲しみます!!"
そや、僕にはがおるんや…
万が一僕の体があんなんに乗っ取られてしもたら…
になにするか分からん!
アイツを気に入ってるんやで!?
危険や!!!
とはいえ…
戦力としては魅力や
他に情報源も期待できん…
「まぁ、あかんかったら死ぬまでや…そんな簡単には死ねんけど…」
やるしかあらへん…
をあんな目に遭わせた9号を討伐する為や…
9号を倒せるんなら、僕は悪魔にやって魂売ったるわ!!!
「隊長、ヤツの要求をのもうと思います」
"分かった。お前の判断に賭けよう…10号の兵器化を本部に要請する"
やれやれ…
けったいなヤツに気に入られたもんやで
ため息をついて10号の元へと戻った。
「話せ」
"交渉成立か…いいだろう…"
「ただし一つだけ言っとく…お前が使うんやない。"僕が"お前を使うんや」
"ガハハハッ!やはりお前は面白い"
10号の不気味な笑い声が室内に響き渡ったのであった…