第6章 眠り姫
「ッ!」
なんやて!?
こいつは9号に作り出されたやと…?
いや、僕らを混乱させる為の嘘かもしれん。
せやけど…
不思議とコイツは嘘をついてへんと思った。
勘ってやつやな。
さらに僕らは10号の言葉に驚かされることになるんや。
それは…
"俺を兵器化してお前が着ろ…お前の身体を俺によこせ"
そんな情報まで知っとるんかいな…
10号の言葉にすかさず小此木ちゃんは反対の声をあげた。
分かっとる、コイツは危険や…
"お前との戦いは楽しかった。夢のような時間だった…"
やばいやろ、僕は全然楽しなかったわ!
「アホ言うな、全然楽しなかったわ」
"つまらん嘘をつくな、戦った俺には分かる。お前は明らかに戦いそのものを楽しんでいた。お前は俺と似ている…"アノ女"もな…そう言えば"アノ女"はどうした。俺は"アノ女"とも話がしたいと言ったはずだ"
"アノ女"とはのことや。
そう、コイツはも一緒に連れて来いと言うてたんや。
せやけどは今…
「ッ!彼女は今…意識不明や」
"それは残念だ。もっと強い奴かと思ったが…まぁお前なら分かるはずだ。血湧き肉踊る戦いができるなら相手は人間だろうが、怪獣だろうが構わんのだ"
「ッは強いわ!!は9号と戦って意識不明なんや!!お前なんかよりも強いわ!!!」
"ほう…"アノ女"はと言うのか…そんなに言うなら是非とも戦ってみたいもんだな…目覚めればの話だが…"
「くっ…少し時間もらおか…」