第4章 動き出した9号
「はっ!?が怪獣9号と!?」
小此木ちゃんからの無線でほんの一瞬時が止まった。
9号が動き出したんや。
おまけに今が9号と戦ってるやと!?
驚く僕にすかさず小此木ちゃんはフォローを入れてくれた。
そのおかげでほんの少しやけど、落ち着きを取り戻せた。
は1人で戦っているわけやないと。
と一緒におるんは…
「アノ人とおれば大丈夫やんな…」
鳴海隊長とともに9号と対峙しているんや、きっと大丈夫や。
恐らくやけど、鳴海隊長のことやがめっちゃ強なってることにびっくりして絶対に気合い入っとるはずや。
それでも不安に変わりはあらへん。
僕がおらんところで愛する人が識別クラスと対峙してるんやで。
気が気やあらへん…
「保科、なら大丈夫なはすだ。私たちも行くぞ」
「ッ!…了っ!!、」
ミナの言葉に保科は冷静さを取り戻した。
元々第1部隊の区域であったが、怪獣たちが広範囲に活動していることと負傷者も増えているとのことで第3部隊にも応援要請が出たのだ。
然し、今回はあくまでも応援。
の元へは駆け付けられないもどかしさが保科を襲った。
あかん、しっかりしい!
を信じてるんや、彼女は強い。
大丈夫や、旦那である僕が彼女を信じやんでどないするんや!!
保科は自分に喝を入れ直した。
そしてミナと共に第1部隊の応援へと向かったのであった…
…無事でおってや…
神様、を守ってください…
そう神様に願った。
せやけどその願いは叶わんかったんや…
今でも後悔してる。
あの時、任務なんか放ったらかしての元に向ってれば…
はあんな事にはならへんかったんちゃうかって…