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キミの隣で…【怪獣8号/保科宗四郎】

第4章 動き出した9号


「あっ!まさか狙いは…」

『日比野さんッ!』

"あああっー!!!!"

『日比野さん!!日比野さん!!…鳴海隊長!!』

「オペレーションルーム!怪獣8号の変身は!?」

イヤフォン越しから聞こえる痛みに苦しむ日比野さんの声…

目の前に9号がいて、尚且つ変身ができないとなれば非常に危険だ。

"ダメです!再び失敗!!"

"どうする!このままだと怪獣8号を失うぞ!"

「識別クラスが相手だ…ボク達が行く。行くぞ!」

『ッ!了ッ!…あっ!!』

「ッ!!」

日比野さんの元へと向かおうとした時だ、突然の地響き…

そして地面から飛び出してきた何か…

「、無事か?」

『はい、大丈夫です…ハッ!』

目の前に現れたモノに息を呑んだ。

何故なら…


"新たな怪獣反応!って…9号がもう1体!?"


分裂なのか、増殖…

もしくは初めから2体いたのか…

頭の中で考えるも答えなんて出るはずがない。



そして9号が登場して街の様子が一変する…

『ッ!鳴海隊長これは…』

「ああ、実に厄介なことになったな」

あの時と同じ…

倒したはずの怪獣たちが蘇生し出したのだ。


1番厄介なのは…

"こちら田淵小隊!怪獣の強度上昇!!"

"こちらもです!"

"こっちも!!"

怪獣たちがさらに強くなっているということなのだ。


だけどやるしかない…

左手薬指にそっと触れた。

宗四郎…

私に力を貸して…


"大丈夫や!君は十分強い、なんでか?僕のお嫁さんやねんから!"

『ッ…』

宗四郎の言葉を思い出し、心を落ち着かせた。

大丈夫…

ここで負けるわけにはいかない、私には帰る場所がある。

そして…

"カフカと四ノ宮のこと頼むで!あと…"

彼との約束を守らなくちゃいけないのだ…


「、行くぞ…」

『はいっ!』



"ちゃんと僕の隣に生きて帰ってきてや!"


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