第4章 動き出した9号
"鳴海が来てくれる、鳴海が来てくれる、鳴海が…"
怪獣が蠢く街には1人の少年の姿があった。
彼は妹を自身の小さな背に隠し、襲いかかってくる怪獣から守ろうと必死だった。
鳴海が助けに来てくれる…
そう信じて必死に妹を守っていた。
然し、怪獣は既に目の前にいた。
ああ、もうダメだ…
そう思った時だった。
凄まじい光と爆風が自身たちを包み込んだのであった…
「くっ!!…ううっ!!」
怪獣の叫び声が消え、再び静かになった街…
少年はゆっくりと瞳をあければそこには…
「あっ!…鳴海!!」
鳴海とそしてもう1人…
『君たち怪我はない?…よく頑張ったわね』
「はっ!///だ!うん!大丈夫だよ!!」
すぐさま子供たちに駆け寄ったのはだった。
の登場に少年は思わず頬を赤く染めた。
それを鳴海は許すわけもなく…
「こらガキ、なに勝手にを呼び捨てにしてるんだ。"さんだ"…あと隊長様を呼び捨てにした罰だ。生きて帰ってお母さんのスマホで"鳴海隊長かっこいい"って10回投稿しろ」
「あ…うん!!」
『はぁ…(余計なことを言わなければカッコいいのに)本当によく頑張ったわね、もう大丈夫よ。この人たちと一緒に避難所へ行って待っててね』
「「ッ///うん!!!頑張ってね!!」」
『ふふ、頑張るわ!…この子たちをお願い!』
「「了!!」」
こうして子供達は無事に隊員と避難所へと向かうことができたのであった。