第4章 動き出した9号
「やれやれ、大事な交渉の途中だってのに。第1部隊出動だ…蹴散らすぞ…」
今日は第1部隊として出動する。
四ノ宮さん…そして日比野さんの2人は第1部隊に移動してから初めての出動だ。
『私は日比野さんのサポートに…ッ!』
「「なっ!///」」
その場にいた隊員は全員赤面し、息を呑んだ。
何故なら…
「、お前は今日はボクの隣で戦ってもらう」
『でも…ッ!』
「隊長様の命令だ…今日こそはボクに惚れ直してもらう」
の腰に左手を回し右手はの顎をクイッと持ち上げる鳴海。
鼻先が触れ合うほどの至近距離…
恐らく、鳴海ファンであれば皆が気絶するであろう。
然しは…
「ッいて!何をする!隊長様に!!」
『何をするはこっちのセリフです』
"、今日は鳴海についてくれ。同じ専用武器を所有しているんだ、鳴海の使い方を見て学べ"
『ッ了!』
「フッ…行くぞ…」
の手をしっかりと掴んだまま歩き出す鳴海…
その後ろでは…
「東雲、落ち着け」
「ッ!分かってるわよ!(なんなのよー!あの女!!!…羨ましいー!!!!)」
興奮気味の東雲、そして彼女を落ち着かせる隊員たちの姿があった。
いつも通りの任務…のはずだった。
まさかこの任務に9号が関わっているとは…
この時はまだ、誰も気付かなかった。
そしてさらにその先にある悲劇…
それを予想できた者は誰1人いなかった。