第2章 青天の霹靂
「はぁー」
「どうかされたんですか?副隊長…」
「ああ、小此木ちゃん…いや、なんでもあらへん」
ほんまは言いたい!
が第1部隊に行くかもしれやんと…
そんで止めて欲しい。
せやけどこの話は内密なんや。
正直なとこ、と離れるんは嫌やしなによりアノ人…鳴海隊長の元に彼女を置きたくない。
またが傷ついてしまうかもしれんからや…
否、ちゃう…
ほんまはめっちゃ不安やねん。
のこと疑ってるわけちゃうで!?
だって鳴海隊長が相手やで?
僕は副隊長で、向こうは隊長…
開放戦力やって、92%の僕に比べて向こうは驚異の98%。
勝ち目なくない!?
「はぁ…」
圧倒的な力の差にため息しかでんわ。
ほんまは行って欲しない。
僕の隣でずっとおって欲しい。
そう言えたらどれだけ楽やろうか…
せやけど、これは仕事。
カフカが防衛隊の隊員として戻れるかもしれやんチャンス…
多分やけど、を監視官にする条件で鳴海隊長はカフカの受け入れを承諾したんかもしれん。
そうなればがこの話を蹴れば、カフカは再び拘束…
もそれを分かった上で考えるって隊長に言うたんやと思う。
僕は知ってる、毎年が鳴海隊長から戻ってこいと言われてることを。
それを彼女は断り続けてることも…
せやから余計に腹立つんや!!
が断られへんような条件を出してきた鳴海隊長に…
「ッ…ちょっと訓練行ってくるわ〜」
「は、はい!」
腹が立った時は訓練が1番や…
僕はオペレーションルームを後にした。