第2章 青天の霹靂
日比野さんの審判が下ってから6日が経過した…
『えっ…?』
「隊長!それはホンマですか!?」
「ああ。、お前を第1部隊へ移籍する」
青天の霹靂とはこういうことだろう。
驚く私たち。
珍しく目を見開く宗四郎に隊長は僅かに口角を上げた。
「っと言っても一時的だ。お前を日比野カフカの監視官に指名した者がいてな…まぁ行くか行かないかはお前次第だ」
「向こうのほうが人手足りてるやろ…(絶対アノ人やんけ!!アノ人まだのこと諦めてへんのかよ)」
『ッ…少し時間を下さい』
「ッ!…」
「ああ、勿論だ」
隣から視線を痛いほど感じる…
本当はすぐにでも断りたい。
だけど…
これはきっとアノ人の条件だろうと察した。
第1部隊で日比野さんを面倒見る代わりに、私を監視官にする…
アノ人らしい考えだ。
現状、日比野さんの拘束は未だ取れていない。
日比野さんを助けれるチャンス…
でも私が断れば、日比野さんは再び拘束…
それだけは避けたいのだ。
宗四郎が何も言わないのは、きっと彼もそれを分かってるから。
でも私は気付いている。
宗四郎の握り拳に力が入っているのを…