第3章 譲れないモノ
『ンッ、宗四郎…だめっ…//』
「あかん言うわりにココめっちゃ固いで?…誰かに見られると思うて興奮しとるんか?…はヘンタイさんやなぁ」
『やっ…///んんっ、そ、しろうのせい…あっ…』
「まぁ僕のせいやな…でもしゃーないやん?君がこんな可愛ええ姿しとるんやから…」
『ッ!///やっ…んあっ///』
ほら、ちゃんと見て…っとクイッと顎を掴まれ、前を向かされる。
姿見に映る自身に赤面する。
浴衣姿の私…でも宗四郎の手によってかなり着崩れしている。
「めっちゃ似合ってるで…綺麗や…」
『ッ!//…あっ、んっ…そ、しろ…だめっ…//』
鏡越しに絡み合う視線…
開眼した宗四郎はいつもよりも色気が凄い。
きっと彼も浴衣姿だからかもしれない…
後ろから胸を揉まれ、頸に吸いつかれ、印を刻まれる。
普段ならこの時点で、宗四郎とのエッチに溺れている…でも今日はそうにもいかない。
だって…
「そない恥ずかしい?僕の実家でエッチするんは…」
そうなのだ。
此処は宗四郎の実家で彼の部屋…
いつ誰が入ってきてもおかしくない状況なのだ。
それなのに躰は宗四郎が欲しいと疼き始める…
『んっ、ンン…んぁっ…』
「必死に声抑えて可愛ええなぁ…そない我慢されたら声聞きとうて堪らんわ…」
ギラリと鋭く光る宗四郎の瞳に不覚にも私は胸が高鳴った。
その瞳は怪獣を討伐する時に近い瞳だから…