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キミの隣で…【怪獣8号/保科宗四郎】

第3章 譲れないモノ


『日比野さん、あんまり無理してない?』

「大丈夫です!!せっかく貰ったチャンス…みんなの期待に応えたいんです!!」

日比野さんの瞳は以前よりも力強かった。

今日は週に一度の面談日。

報告によれば、日比野さんは訓練後も自主練に励んでいるようだ。

必死に食らいついているのだろう…

彼らしい。

『その気持ちはとても大事だけど、しっかりと休むのも仕事よ』

私の言葉に目を見開く日比野さん。

何かおかしなこと言ったかな。

そう思っていると…

「あっ…保科副隊長にも同じこと言われたことがあって」

『ふふ、そっか…』

宗四郎らしいなって思った。

彼は気遣い上手だから…

今思えば、私も昔はよく宗四郎から怒られていた。

"休むのも仕事やぞ、!"

"働き過ぎやぞ!!"

きっと彼の口癖が移ったんだろう…

ついつい頬が緩んでしまう。


「そうだ!!ご婚約おめでとうございます!!」

『ッ!あ、ありがとう』

和やかな雰囲気だったが、それは一瞬にして壊された…

「だぁー!!!!その話をボクの前でするなー!!!」

「うぇ!!す、すみません!!!」

『はぁ…鳴海隊長、落ち着いて下さい』


鳴海弦の登場によって…


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