第3章 譲れないモノ
「なんや結局は第1部隊に顔は出さなあかんのかいな!」
そんなことになりそうやとは思っとったけど!!
本部から戻ってくるなり、から報告を受けた。
『私、もっと強くなりたいの…だから…』
まぁの言うとることも分かる、この前の10号ん時思った。
僕たちはまだまだ強くならなあかんのやと…
「はぁ…君がそう言うんやったら僕は君を信じるまでや!無理はしたらあかんで!」
『ッ!ありがとう…宗四郎』
にっこりと微笑む。
あー、ほんまずるい! 可愛い過ぎるやろ!
「にしてもあの鳴海隊長が土下座するとはな…ビックリやわ」
『私もびっくりしちゃった…もうあんな事しないって約束してくれたし、長谷川さんも2人きりにはしないって言ってくれたから大丈夫』
の表情もどこかスッキリしとる。
鳴海隊長はまだのことは諦めとらんやろうけど、和解は出来たようや…
彼氏の僕としてはちょっと複雑やけど、から不安が消えたんはええ事や。
それに週に1回だけ第1部隊に顔出すだけならええか…
『宗四郎、今度功さんが逢いたいって言ってたんだけど…』
「げっ…せ、せやな!ちゃんと報告しやなあかんな、四ノ宮長官は君の親代わりでもあるし!!」
忘れとったー!あの人めちゃ怖いんよな。
顔が!!
迫力あるやん?
でも、ちゃんと報告はせんといかん!!
その前にのご両親にも報告しないかなあかんな。
「なぁ、明日の両親に報告しに行こか!」
『ッ!うん!』
嬉しそうな表情をするが可愛ええて堪らん…
まぁこの前、には内緒でプロポーズしますって報告はしてんけどな。