第3章 譲れないモノ
『ッ!?ちょ、鳴海隊長!?』
は目の前で起こっていることに驚愕した。
何故なら…
「、昨日はすまなかった」
そう、あの鳴海が金を要求する以外で土下座をしたからだ。
「、俺からも謝る。お前に彼氏がいることを黙っていた俺にも責任がある」
そう言って長谷川も頭を下げた。
「ボクはあの時とは違う…絶対にもう一度お前を惚れさせる。昨日のような失態は二度としない、約束する。だからこれから宜しく頼む」
鳴海の瞳は真剣だった…
その瞳に嘘偽りはない。
『ッ…こちらこそ宜しくお願いします』
鳴海から差し伸べられた手をは握り返した…
まだのことは諦めていない鳴海ではあったが、一度互いの関係をリセットすることができたことは2人にとっては大きな進歩だった。
「、それよりおめでとう。婚約したんだろ?」
『ありがとうございます、長谷川さん』
「ああ"ー!!オカッパの顔が過ぎるー!!!ぜーったいに婚約破棄にさせてやるんだ!!」
「ハァ…、何馬鹿なことを言っているんだ」
大きくため息をつく長谷川には苦笑いをしながら改めて挨拶をした。
『改めて宜しくお願いします。鳴海隊長、長谷川さん、日比野さんと四ノ宮さんのことも宜しくお願いします』
「フッ、当たり前だ。怪獣であってもボクの部隊の一員だからな。だが、万が一のことがあれば8号はボクが討伐する」
『ッ!…ええ、その時は…』
鳴海の言葉には改めて気を引き締めたのであった。