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キミの隣で…【怪獣8号/保科宗四郎】

第3章 譲れないモノ


『えっ…ここって…』

仕事終わり、宗四郎に連れてこられたのはジュエリーショップだった。

戸惑う私に宗四郎は…

「結婚指輪なら仕事中でも付けれるやろ?」

とニコッと笑いながら言った。

つい先日婚約指輪を貰ったばかりなのに…

結婚指輪だって高価なもの…

よしっ、今回は私も出そう!っと思っていた矢先…

「あっ!財布出したらあかんで?こーいうのは男が出すもんやからな!」

私の考えは全て彼には筒抜けのようだ。

『ッちょっ!』

「ほら、行くで〜」

るんるんの宗四郎に手を引かれて私たちはジュエリーショップにへと入った。




「ははっ、気に入ってくれたか?」

『うん…宗四郎、ありがとう』

と保科の左手薬指には指輪が光っていた…



左手薬指に光る指輪は宗四郎とお揃いだ。

付き合って長いけど、お揃いのモノは指輪が初めて…

凄く嬉しくて、ついつい左手ばかりに目がいってしまうのだ。


「えらい喜んでくれるんは嬉しいんやけど、指輪より僕のこと見てや」

『ふふ、ごめんね。嬉しくて…ンッ…』

「んっ…そんな可愛ええ顔は僕の前だけにしてな?…鳴海隊長には絶対見せたらあかんで?」


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