第3章 譲れないモノ
「…」
「「えっ?補佐官…?」」
『長官、私も…強くなりたいです。だから…』
功はほんの一瞬、鳴海に目をやり小さくため息をつき、に言葉をかけた。
「、お前の気持ちはよく分かった。然し、昨日のようなことがあってはならん。お前はこれから日比野カフカの相談役としてフォローを頼む。こちらに来るのは週に一度で構わない。その時にでもトレーニングを付けさせる。構わないな?鳴海…」
「フッ…勿論、問題ないです。怪獣8号、ボクはお前の想いも境遇も決意表明も興味ない。結果と実力を示せ。、少し話がある」
『…はい』
「心配するな、俺も一緒だ」
『長谷川さん…ありがとうございます』
「はぁ…いくぞ」
功さんと伊丹副長官に敬礼し、私は先を歩く鳴海隊長と長谷川さんの後を追った。
ほんの一瞬だけ日比野さんの姿を確認出来た。
少し痩せた気はするが、元気そうで安心した。
部屋を出る3人の姿をカフカとキコルはただ呆然と見つめるしかなかった。
「(なんとか首の皮一枚は繋がった…けど補佐官と鳴海隊長の関係が気になるー!!!!)