第2章 青天の霹靂
『まだ何か…』
「まだ怒ってるのか?」
『えっ…』
任務も無事終わり、は立川基地へと戻ろうとした。
然し、鳴海からの再びの呼び出しに仕方がなく隊長室に足を運んだのだ。
鳴海の言葉には固まるが、鳴海は構わずに話を続けた。
「確かにあの頃のボクはバカなことをした。でも分かってて欲しい、ボクは今でも君のことを愛してる」
『ッ!…ごめんなさい、私…きゃっ…ッ!///』
腕を勢いよく引かれた。
気付けば私は鳴海隊長の腕の中にいた…
抜け出そうにも背中をガッツリホールドされていて身動きが取れない。
どうにかして抜け出さなくちゃ。
タイミングを伺っていると…
「今付き合っている奴とは別れろ、君に相応しいのはこのボクだ」
『それは出来ません!』
「ッ!何故だ?ボクより強いのか?」
『強いです!』
「なっ!!!」
『ッ!…私はその人と婚約しています!だから私は貴方とヨリを戻すつもりはありません』
ほんの一瞬の手の力が弱まったタイミングで私は彼の腕から抜け出した。
そしてヨリを戻すつもりはないとハッキリと言った。
婚約をしていることも…これでもう大丈夫…
と思っていたのに…