第2章 青天の霹靂
「四ノ宮キコル…礼儀も身なりも勤勉さも品位もボクは君に求めない。要求は1つだ…」
『はっ!』
「えっ!」
ヘリから飛び降りる鳴海…
そのまま一直線に怪獣の元へと真っ逆さまに…
そして…
鳴海の専用武器が怪獣の身体に刺さり、引き金を引いた一瞬だった。
"グァアアア!!!!"
怪獣の身体は爆発し、血の雨と共に内臓などが飛び立った。
「要求は1つだ、圧倒的な"実力"を示せ…行儀の良い無能はいらん」
『ッ!』
「あっ…面白いじゃない」
鳴海の一撃で全てが終わったのであった。
「あっ…あの…」
『急にびっくりしたよね、ごめんなさい』
一方、ヘリで待機していたとキコルは気まずい空気だった。
理由は数分前のことだった…
『ッ!鳴海隊長!!私も戻らなくちゃっ…ッん!!!』
「なっ!///」
「ちゅっ)煩い、分かってるだろ。今から戻ったって遅いことくらい。今日はお前は大人しくボクの部隊にいろ。じゃないと今度は舌突っ込むぞ」
『ッ…分かりました…』
キコルの前にも関わらず…にキスをする鳴海。
勿論キコルはと鳴海の関係性を知る由もない、なんなら現在は保科と付き合っているのだ、気まずさしかない。
は決心する…
『四ノ宮さん、実は私と鳴海隊長は昔…付き合ってたの。勿論今はもう別れてる。だからさっきのことは…』
「も、勿論!分かってます!!忘れます!!」
『ご、ごめんなさい…』
キコルの気遣いには申し訳さでいっぱいであった。