第8章 適合者
『んっ…ッ!ふ、副隊長…私…///』
「おはよーさん、大丈夫や。"まだ"手は出しとらん」
どうやら私は副隊長との熱いキスで本当に酸欠になって気を失っていたらしい…
先ほどの光景が再び頭に浮かび上がり顔が真っ赤になるのが分かった。
副隊長のあんな顔初めてみた…
カッコ良すぎて死んじゃいそう…
そんなことを考えていると…
頬に触れられぐっと距離を縮められる。
『ッ!///』
「顔真っ赤にしてめーっちゃ可愛ええなぁ。そや、これからは僕のこと副隊長って言うの禁止やで!副隊長って言うたら…」
『言ったら…?』
副隊長の口角がクイっと上がり、そして開眼する…
「お仕置きや…」
『副隊長!そんなのダメですよ!!仮にも上司ですし…そん…んっ///』
私の唇は副隊長の唇によって塞がれた。
ちゅっ…っとリップ音と共に離れる唇…
開かれた瞳は色っぽく光った…
「あと言い忘れたけど敬語も禁止、タメ語な!僕ら同期やし、なにより"恋人"やねんから!僕のことちゃーんと宗四郎って呼ぶこと、タメ語にせんかったら外であろうと今みたいにキスやからな?」
さっきまでの色っぽさはなくなり、どこか子供のような悪戯っぽい顔をする彼にため息が溢れた。
そんな私にお構いなしに彼は催促する…
「ほら!呼んでみてや!!"宗四郎"って!!」
『ううっ…』
「ほーら!早ぅ呼んで!!!」
『さん付けはダメ…?』
「なっ!///」