第4章 欲の続きを、ベッドの上で
「……あかん……こんな、玄関で……っ」
息を整えながら、センラがふと我に返ったように顔をしかめ、の頬をそっと撫でる。
「冷たかったやろ……ごめんな、ちゃんと……ベッドで、大事にしたかったのに……」
その言葉と共に、センラはの身体をそっと抱き上げる。
お姫様抱っこ――の頬が再び熱を帯びる。彼の胸元から伝わる鼓動が早く、まだ熱が引いていないことを物語っていた。
「……ベッド、行こ。今度こそ、ちゃんと……お前のこと、全部、包み込むから」
優しく、けれどどこか焦るような足取りで、寝室へと向かう。
ベッドにたどり着くと、センラはをゆっくりとシーツの上に降ろし、そのまま見下ろした。
「……正直な……まだ、全然足りへん。お前のこと、欲しくてたまらん……もっと、奥の奥まで感じさせて……俺の痕、身体中に残したい……」
その目は熱を帯び、声も少しだけ掠れている。
「お前も……震えてる。もう我慢せんでええよな? ほら……見せて? もっと俺に乱される顔……」
その問いに答える前に、唇が重ねられる。
深く、貪るように。
舌が絡み、唇が擦れ、呼吸を奪う。
再び身体が重なり、熱がぶつかり合う。
「……なあ……もっとぐちゃぐちゃになろや……誰にも見せへん、お前の顔……俺だけが知ってるトロけた顔、たまらんねん……っ」
「うん……わたしも……もっと深く繋がりたい……っ」
センラの腰が動き出す。
先ほどよりも深く、荒く。
の脚が自然と開かされ、腰が掴まれると、激しく突き上げられた。
「……あっ……あぁっ……! んんっ……っ、すご……っ」
「っは、キュッキュ締めて……中、俺のに飢えてたんやろ……? ほら、もっと奥まで突かせろ……全部、俺色に染めたる……っ」
甘く、荒く、耳元で囁く声が、全身を震わせる。
「声、堪えんといて……もっと聞かせて? 乱れたお前が、一番そそるんや……俺だけのもんやって、叫べや……っ」
激しい律動の中、ふたりは再び絶頂を迎える。
「……センラさんっ……だめっ、またっ……きちゃう……!」
「ええ子や……そのままイって……中で震えて、俺をもっと欲しがって……」
果てた後も、呼吸の合間に唇を重ね、身体は離れようとしない。
だが、センラの目はまだ潤んでいて、欲の炎は衰えていない。