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ふたりの熱が、肌を揺らした夜 snr 🔞

第5章 朝の余韻



「寂しかった……?」

の問いに、センラは短く息をつきながら頷いた。

「寂しかった。……お前の声、仕草、体温、ぜんぶ欲しくてたまらんかった」

「わたしも……いっぱい想ってた。何度も夢に見た……センラさんが、抱きしめてくれるの……」

の言葉に、センラがさらに強く抱きしめる。
彼の頬が、首元にそっと触れる。朝の柔らかな空気の中で、まだ色濃く残る余韻が、身体の奥を刺激する。

「なぁ……ほんまは、まだお前に触れてたい。もっと……心も身体も、全部欲しいって思ってまう……」

「……それって……昨日の続き、したいってこと……?」

くすっと笑うに、センラが苦笑まじりにキスを落とす。

「……なぁ、もう無理や……お前のこと、好きすぎて……抑えきれへん……全部、欲しくてたまらん……」

朝の光の中で、ふたりは言葉よりも温もりを交わすように、静かに見つめ合った。
心も体も満たされたはずなのに、なぜかまた欲しくなる――そんな終わらない愛しさが、胸の奥を静かに焦がしていた。

やっと会えたその夜。
そして迎えた、幸せな朝。

でもふたりは、もう知ってしまった。
お互いを想うほど、欲は深く、甘く、終わらないことを。

そうしてまた、ひとつのキスが落とされる。
それはまるで――次の夜を、約束するような。

――完――
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