第1章 序章
ガシャン!!!
グリム「ふなぁ!?!?」
花火「え…え!?何が起きて…」
赤髪の人が「オフ・ウィズユアヘッド!!」と叫んだ瞬間、グリムの首輪にハート型の首輪のようなものがはめられる
どういう仕組み…??これが魔法…?本当に夢じゃないの…??
花火「もう…何がなんやら……」
いっその事このまま気絶したい……
グリム「ぐぬぬ…こんな首輪、すぐに燃やして…!!ふな…!?炎がでないんだぞ!?」
???「その首輪は、付けている対象の魔力を抑え込む。君は今、ただの猫同然だよ」
グリム「にゃに!?俺様はペットじゃねぇんだぞ!!!」
???「言われなくとも、君みたいなペット、こっちから願い下げだね」
フンッと腕を組んでグリムを上から見下ろす
私からは見えないが、かなり威圧感のある目で見下されてるのか…グリムがうっ…と後ずさる
???「やっぱり彼奴の魔法はいつ見ても凄いな〜」
???「赤い坊っちゃんは働き者で助かるなぁ?」
???「良いところ持ってかれちゃったわね」
???「リドルさんのユニーク魔法「オフ・ウィズユアヘッド」…本当に素晴らしい魔法ですね。絶対に欲しい……じゃなくて、僕なら絶対にかけられたくありません」
花火「(あの人達、周りが大騒ぎの時にずっと座ってたけど……)」
というか…ここどこの国?!
かろうじて日本語は通じてるけど…皆の髪色とか服とか…明らかに日本じゃないよね…
グリム「ふなぁ!!!離すんだぞ!!!」
クロウリー「ローズハート君が一働きしてくれて、非常に助かりましたよ。さっさとこのモンスターは学園の外に追い出して、入学式を終わらせなくては…」
グリム「おい!離せ!!」
クロウリー「心配しなくとも、鍋なんかに入れたりしませんよ?私優しいので!」
花火「………」
ちょっと…気の毒…かも…あの子
グリム「ふなぁぁぁ!!俺様は絶対に大魔法士になってやるんだぞ!、!」
ガチャン
グリムは学園長によって、追い出されてしまった
気がつくと周りの炎は消えていて、元の静けさが戻ってきていた
花火「はぁ…」ふらっ
一瞬にして色々なことがあり過ぎて、立ち眩みがしてきた…。
体に力が入らず、思わず膝をついてしまった