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私の世界はどっちなの?

第1章 序章


グリム「ふなぁぁぁぁ!!!」

花火「!?!?」


グリム、と名乗るモンスターが口を突き出して叫ぶと、なんと口から青い炎がブォォォォ!!吹き出る

花火「あっつ…!?」


さっきから突然の出来事がありすぎて、頭が回らない…

どうなってるの!?この炎…本物!?



周りの生徒達は火事になりそうな部屋を見て大騒ぎになっている


???「面倒事起こしやがって…」

???「あっちちち!!尻に火が!!」




学園長「ちょっと!?貴方の使い魔でしょ!?ちゃんとしつけを…」

花火「だから…!違いますって!さっきから色々と勘違いし過ぎですよ!」


学園長「ん?あれ?違うんですか?!ならもっと早く言ってくださいよ!」

花火「聞く耳を立ててくれないんですもん!!」


この人と話してるとツッコミ疲れるんだけど!?







???「静粛に!!!!!!!」



花火「!?」


グリム「な、なんなんだぞ!?」



急にグリムがいる方から、とても大きな怒鳴り声がした

見ると、とても綺麗な赤い髪をした人がグリムの前に背筋を伸ばして立っていた

先程私を見て、歯を食いしばっていたのはおそらくこの人だろう



???「よくも……入学式を台無しにしてくれたね……!"覚悟は良いね?"」


花火「ひっ……」


とても自分と歳が近いとは思えないほどに低くて重みのある声がのしかかる

花火「あ、危ないですよ!離れたほうが…」

???「"危ない"?誰に向かって言っておいでだい!?」ギロッ


花火「…!」ビクッ


火に当たったら大変だと思い、声をかけたら思いっきり睨まれた…
…なんだが解せない……




グリム「ふん!俺様を捕まえようとしたって無駄なんだぞ!!」

グリムはぴゅんっと飛び跳ねながら部屋の隅へ走っていくと、赤髪の人に向かって煽るような口調で挑発していた



スッと赤髪の人が赤い宝石のついた小さな何かを取り出すと、グリムの方へかざした




言葉では言い表せないが、明らかにその場の空気が変わる
まるで何か大きな力が一点へ集中しているような、




花火「な…なに?」


私が混乱していると











???「オフ・ウィズ・ユアヘッド!!」


という言葉と共に、ガシャンッ!という重苦しい金属のような音が耳に入ってきた

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