第1章 序章
え………痛みを感じる……
怪我をした所を恐る恐る触ってみると、紅い血が指に付いた。夢じゃない…。ちゃんと手に感覚が伝わる…
クロウリー「それより、さっさの入学式を始めますよ!!」
「ちょ、ちょっと待って下さい!!そもそも私は魔法が使えないんです!!絶対に何かの手違いです!」
クロウリー「魔法が使えない…?何ですって?」
やっとちゃんと聞く耳を持ってくれた……
モブA「ウソだろ…魔法が使えない人間がここに来るなんて…」
モブB「というか、よくみたらアイツ女じゃね?」
モブC「マジじゃん!」
クロウリー「魔力がない人間を馬車が迎えに行くなんてあり得ない…。しかし、確かに貴方は女性のようですし…いったいどうなって…」
「と、取り敢えず私はもう帰らせてもらいます!失礼します!」
クロウリー「あ、ちょっとお待ちなさい!君!」
???「式が始まる前から何やらおかしな事になっているようですね?」
???「今年は退屈しなさそうだな!あっはは!」
???「……………」ギリギリ
面白そうに話す人や何やら歯を噛み締めているような人もいたが、自分には関係ない…とっととこんなところ…
???「その話!!ちょっと待つんダゾー!!!」
全員「!!?!?」
ガシャーーーン
「きゃっ!!!」
いきなり後ろの窓から声がしたと思えば、割れた破片が飛び散ってきた
???「話は聞かせてもらったんダゾ!!お前が入らねぇって言うんなら、その席俺様に寄越すんダゾ!!!」
クロウリー「いきなり乱入してきて、何を勝手な事を言ってるんですか!?!」
???「おいそこのお前!!どうだ、ありがたいだろ!!」
「たっ……………」
「いやぁーーー!!!たぬきが喋ってるーーーーーーーーーー!!!!!!!」
???「うるせぇんだぞ!!あと俺様はたぬきじゃねぇ!!!」
モブ「ぷっ…中々面白いこと言うなあの子」
モブ「マジでたぬきみたいじゃん」
モブ「つかモンスターが魔法使い?ムリムリ!」
モブ「冗談にしても笑えねぇわ!」
クスクスとこの子嘲笑う声が聞こえてくる
何か感じ悪い人ばっかりだなぁ
???「なんだとぉー!!!!」
「!?!?」