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空白の少女と海の記憶

第12章 新たな事件










































港の倉庫街は銃声と混乱の嵐に包まれていた。

夜の闇が深く潮の匂いが重たく漂う中、
警察は密売取引の情報を得て急襲に動いた。

情報では「烏」ではない別の組織が関与しているとされていたが
現場に到着した味野たちの部隊が目にしたのは
「烏」とその取引相手の組織が交錯する乱戦だった

コンテナの隙間を縫う銃弾が火花を散らし、
金属に当たる鋭い音が響いていた
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