第2章 2
♪♪♪
温かい野菜スープを腹に入れて、俺らはそれぞれの部屋に引き上げた。
それからしばらくして、ガヤガヤと賑やかにドルチェとレグが帰ってきた。
「イェ~イ♪たっだいま~☆」
「うわっ…酒臭っ」
「酔っぱらってま~す♪」
仲良く肩を組んで陽気に帰ってきた2人を、ダンテとラルゴが顔をしかめながら介抱する。
「今日はどこまで行ってきたんや?」
「あのな~、神殿の近くにうんまい料理屋があってん」
「可愛いねぇちゃんもおったで~♪」
「そこの近くに広場もあってな、花火もしてきた」
「めっちゃキレイかったわ~」
「ほーほー、そりゃ良かったな」
「明日二日酔いにならんといてや」
ラルゴがうんざりとした顔で呟き、ドルチェに肩を貸す。
ダンテとラルゴが酔っ払い2人を部屋に入れて寝かせ、自分達も部屋に戻った。
──やっと静かになった。
俺は煙草に火をつけて、自分の部屋の窓から外を見る。
窓からは海に面したカデンツァの街が見える。
都会の大きな街みたいに夜中でも光が溢れとる訳でもなく、チラチラと暖炉で燃える小さな火のように微かな光が見えるだけ。
そして、街外れの丘から海に向けて光を放つ灯台。
ふわりと涼しい夜風が入ってきて、俺は目を細めた。
天を仰ぐと、薄い雲の隙間からキラキラと瞬く星が見えた。
───カーン……と、遠く鐘の音が聞こえた。
───『ここは願えば見たい景色を映してくれる場所なの』
俺はハッとした。