第10章 初めての治癒、向けられた視線 ※微
爆豪・轟・切島は相澤との元へと駆け寄る。
傍には蛙水と峰田が居た。
爆「!」
轟「おい、大丈夫か!相澤先生!」
切「相澤先生!先生!大丈夫ですか!」
気を失っていたは3人の声で目を開いた。
相澤の目は閉ざされたままだ。
「ん…み、んな。怪我…ない?」
爆「ねェわクソが!自分の心配しやがれや!」
「消…太、さんは…?」
視線の先。
血に塗れ、動かない相澤。
は体を引きずるように近づき、覆い被さるように顔を寄せる。
轟「おい…動かないほうが…」
相澤の頬を、両手でそっと包む。
その瞬間、相澤の瞼がかすかに震えた。
相「……?」
爆「おい…」
峰「何するんだよ、じっとしてろよ…」
「嫌かもしれないけど…ごめんなさい」
そしてゆっくり顔を近づけ、唇と唇が重なる。
相「っ!!!!?」
相澤の目がはっきりと開いた。
「「「「!?!?!?」」」」
大きな光が相澤を包み、血が止まり、骨は戻り、裂けた傷が瞬く間に塞がっていく。
相澤は息を呑んだまま、状況を理解できずにいた。
身体は軽い。痛みが、ない。
そして――唇に、確かな温度だけが残っている。
爆「は??」
轟「…」
切「え…」
蛙「あら…」
峰「おい…………」
唇を離し、と目が合う。
「治り、まし…た?よかっ………」
そしてそのまま相澤の胸へと倒れ込んだ。
相「は…?っおい!!!」
一方オールマイトは死柄木と黒霧に虚勢を張ったが、死柄木はオールマイトの元へ向かってきてしまう。
限界のオールマイトのことを知る緑谷は咄嗟に庇いに飛び出した。
黒霧のワープゲートが目の前まで来て、そこから死柄木の手が出てくる。
緑(この手は…)
触れられるとボロボロになる。
その時、銃声が鳴り響き目の前の手は撃ち抜かれた。