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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第10章 初めての治癒、向けられた視線 ※微


遠くで轟音と共に、水柱が立ち上がった。

不安が胸を締め付けた、その直後。
死柄木が、一直線に相澤へ向かって走り出す。

相「本命か!」

相澤の攻撃が、死柄木の腹部を捉えた――はずだった。

死「動き回るので分かりづらいけど髪が下がる瞬間がある。1アクション終えるごとだ」

相「!!」

死柄木の指先が触れた瞬間、相澤の肘が崩れ落ちた。

死「そしてその感覚は段々短くなってる。無理をするなよ、イレイザーヘッド」

「消太さんっ…!!っ!!!」

相澤は距離を取るが、すでに体力は限界に近い。
すぐさま別のヴィランが襲いかかる。

死「得意なのは短期決戦だろう?それでも飛び出してきたのは生徒に安心を与えるためか?かっこいいなぁ、かっこいいなぁ」

嗤う。

死「ところでヒーロー、本命は俺じゃない」

「……っ!」

嫌な予感が、背筋を駆け上がる。

相澤の背後。
そこに、脳無が立っていた。

「後ろ――!!」

間に合わない。
振り下ろされた腕、血が宙を舞う。

「いやっ……!!消太さんっ!!」

走り出そうとした瞬間、視界を塞ぐ影。

死柄木が、目の前に立っていた。

「っ!!!」

死「お前がか」

次の瞬間、首を掴まれた。

「う"っ………く……」

一気に酸素が奪われる。
指がくい込み、逃げ場はない。

死「苦しいよなぁ?いい顔だ」

愉しそうな声。

死「大事にされてるのが分かる。だからさ、全部壊したくなるんだよ。その綺麗な顔も、体も、全部」

狂気が、至近距離で笑っていた。
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