第10章 初めての治癒、向けられた視線 ※微
バスから降りて、演習場へと向かう。
13号が入口で待っていた。早速一緒に中に入る。
「「「「すっげーーー!!!」」」」
13号「水難事故、土砂災害、火事…etc。あらゆる事故や災害を想定し僕が作った演習場です。その名もウソの災害や事故ルーム!略してUSJ!」
生徒たちの歓声が響き渡る。
も、初めてここを見た日のことを思い出していた。
何度来ても、圧倒される場所だ。
……だが。
本来いるはずの人物の姿が、どこにも見当たらない。
相「……はぁ」
活動時間の超過。
通勤中に切れてしまったらしい。
相澤は呆れ、視線を戻す。
相「オールマイト抜きで始めよう。13号、頼む」
13号「はい!」
13号は一歩前に出て、改めて生徒たちを見渡した。
13号「始める前にお小言を一つ二つ…三つ…。僕の個性はどんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます。しかし簡単に人を殺せる力です」
空気が、静まった。
13号「皆さんの中にもそういう個性がいるでしょう。しかし、この授業では人命の為に個性をどう活用するかを学んでいきましょう!」
深く一礼する。
13号「ご清聴、ありがとうございました!」
相「そんじゃあまずは…」
13号先生の話が終わり、相澤が授業を始めようと口を開く。
「っ…!!!!」
背筋を、氷の刃がなぞったような感覚。
空気が、一瞬で変わった。
USJの中央。
黒いモヤが、ゆっくりと湧き上がる。
そこから、たくさんの人影が現れた。
顔に“手”が張り付いた男。
脳が剥き出しの異形、人とは思えない“何か”。
相「一かたまりになって動くな!!!2人は生徒を守れ!」
「私も行きます」
切「何だアリャ!?また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン?」
黒「13号とイレイザーヘッドと噂の新人ヒーローですか」
低く、ねっとりとした声。
黒「先日頂いた教師側のカリキュラムでは、オールマイトがここにいるはずなのですが」
相「やはり先日のはくそどもの仕業だったか」