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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第9章 酔いの夜、消えない温もり ※微


次の瞬間。

マ「っっははははは!!なにそれ反則!!可愛すぎだろ!!」
ミ「ちょっと!、無自覚で男殺しすぎ!!」
ブ「ははっ、マイクが完全に遊ばれてるな」

笑い声が一気に弾ける中——
相澤はグラスを口元に運びながら、視線を逸らした。

相(……酔うと、タチ悪いな…)

その耳が、ほんのり赤いことに気づく者はいなかった。

マイクが最後の一節を歌い終えると、周りから拍手と歓声が上がった。

マ「次は誰だ!?」

ミ「はいはい、次は♡」

ミッドナイトが勝手に曲を入れ、突然マイクを手渡す。

ミ「これなら絶対知ってるでしょ!ほら、歌ってみて♡」

「え、えぇ…?私がですか…?」

ミ「もちろん♡遠慮はいらないわ!」

は困った顔をしながらマイクを受け取る。

静かに音楽が流れ出す。
が息を吸って、最初の一音を紡いだ瞬間——
部屋の空気が、はっきりと変わった。

澄んだ声。
柔らかく、それでいて芯のある響き。

誰もが言葉を失う中、マイクが思わず目を見開く。

相澤は、隣でグラスを持ったまま視線を落とした。
……落としたはずなのに、耳はどうしてもの声を追ってしまう。

声の揺れ。
言葉に乗せた感情。
無意識に、胸の奥を掴まれる。

相(……反則だろ)

小さく息を吐き、誤魔化すようにグラスを傾ける。

マ「ちょ、ちょっと……うますぎじゃね!?!!」
ブ「お、おい……なんだこの声……」

控えめで、周囲に気を遣ってばかりのが、歌の中では迷いなく感情を解き放っている。

ミ「ふふ、やっぱりね♡、最高よ!」

拍手と歓声が一斉に弾けた。
は歌い終えると、少し息を切らしながら、照れたように笑う。

相澤は、その表情を横目で捉えてから気づかれない程度に、ほんのわずか口元を緩めた。

マ「オレより上手かった……」
ブ「あぁ、完璧だったな」
ミ「思ったとーりよ!!」

「えへへ……ありがとうございます。でも、みんなが楽しそうで……それだけで嬉しいです」

その言葉を聞いた瞬間、相澤の胸の奥に、じんわりとした温度が広がる。

理由は分からない。
ただ、目が離せなくなる。

それだけの話だ。
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