第9章 酔いの夜、消えない温もり ※微
13号の声に、場の視線が一斉にそちらへ向いた。
マイクは軽く息を吐いて、肩の力を抜く。
マ「……助かったな。この空気で続けるの、さすがに野暮だ」
「……?」
マ「いやいや、なんでもない。ほら、相澤ってさ、ああ見えて厳しいだろ?」
ちらり、とだけ相澤の方を見る。
それ以上は何も言わない。
マ「酔ってる時は特にさ。距離感ミスると、雷落ちる」
「…そうですか?」
は小さく笑う。
マ「ま、今日はここまで。続きはまた今度な」
軽く冗談めかした声で、そう言って一歩引く。
マ「——あ、でもさ」
少しだけ顔を近づけて、囁く。
マ「バレないように、手でも繋ぐ?」
「えっ……!?」
マ「はは、ジョーダン。ほら、オールマイトの話、始まるぞ」
何事もなかったように前を向くマイク。
その瞬間、隣から静かな視線を感じて、は思わず目を逸らした。