第9章 酔いの夜、消えない温もり ※微
その時、マイクがまた隣から身を乗り出してきた。
マ「なぁなぁ、!相澤とは普段どんな感じなの?」
「どんな…?普通ですけど……すごく頼りにしてます!」
マ「へぇ~。頼りになる、ねぇ……」
マイクはわざとらしく間を置いて、ニヤッと笑う。
マ「…他には?」
「他…?とっても優しいです!」
マ「優しい…か」
一瞬、マイクの表情が揺れた。
すぐにいつもの軽口に戻るが、声の奥に妙な引っかかりが残る。
マ「アイツ結構ドライだろ?それがさぁ……には優しいって?オレには普通に冷たいんだけど???なにそれ、差別?贔屓?どゆこと?」
「えぇ…?どうしてでしょうか……」
首を傾げたその仕草が、また無自覚に火を注ぐ。
マイクは一歩距離を詰めた。
肩が軽く触れ、顔が近づく。
その瞬間。
相「……山田」
低く、冷えた声。
マ「ん?」
相「近い」
短い一言。
だが有無を言わせない圧がある。
マ「……なになに相澤。それ、嫉妬?」
ミ「今のは完全に嫉妬ね~♡」
相「違う」
即答。
マ「ふーん……」
マイクは笑ったまま、わざとらしく肩をすくめる。
マ「じゃあ別にいいよなァ?オレがと話してても」
そう言って、酔いの勢いのままガシッと肩を組む。
「ひ、ひざしさん……!」
マ「なになに~?このまま手ぇ繋いじゃう?♡」
その瞬間。
相「……山田」
さっきよりも低く、静かで、確実に“本気”の声。
相「いい加減にしろ」
空気が一段、冷えた。
一瞬だけ、マイクは言葉を失った。
それでもすぐに笑って誤魔化す。
マ「ひー!こわ!相澤こわ!!!!」
だが、その笑いはどこか乾いていた。
状況が読めず、は困り果てる。
隣のミッドナイトは、完全に面白がっているだけだ。
ミ「青春ねぇ♡」
どうしていいかわからず視線を彷徨わせた、その時。
13号「はーい皆さん注目です!次、オールマイト先生からひとことあります!」
その声に救われたように、場の視線が一斉に移る。