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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第6章 新たな日々、非合理的な感情


相「……まだ、飲み足りないか?」

「え?……なんでわかったんですか?」

相「……全然落ち着いて飲めてなかっただろ。酒、美味しそうに飲んでたし、好きなんだろ」

一拍。

相「……まだ飲みたいのかと思ってな」

「……実は」

少しだけ、困ったように笑う。

「帰りにコンビニ寄って、家で飲もうかなって思ってたところでした」

へへ、と照れたように笑うその顔は、お酒のせいか、さっきより少し柔らかい。
相澤は一瞬だけ視線を逸らした。

相「じゃあ」

自然な口調で、当たり前のように。

相「今度は、静かなところで飲むか。何の酒が好きだ?」

「えっ……いいんですか?」

相「俺も、もう少し飲みたい」

「……じゃあ……」

少し間を置いて、子供みたいに小さな声で。

「日本酒……飲んでみたくて。向こうにはなくて……こっちきてスーパーで見ても種類多すぎて、結局選べなくて……」

言い終わる頃には、少しだけ頬が赤い。

相「……なるほど」

相澤は小さく息を吐いて、歩き出す。

相「奇遇だな。俺も日本酒好きだ」

一歩、歩幅を合わせる。

相「行こう。近くに、落ち着いた店がある」

並んで歩き出す。
夜風が少し冷たくて、無意識にが相澤の方へ寄った。

その時また、指先が、相澤の手に触れた。

一瞬だけ、互いに動きが止まる。

相澤は何事もなかったように、そっと歩調を緩めただけだった。

相「…段差ある。気をつけろ」

「あ……ありがとうございます」

触れた手はもう離れているのに、胸の奥が、やけに落ち着かない。
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