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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第6章 新たな日々、非合理的な感情


相澤の胸が、微かにざわついた。
は苦笑しながら、首を振る。

「さすがに、そんなこと…」

ミ「まぁまぁ♡恋する時は一瞬なんだから♡ほら、恋はハリケーンって言うじゃない?♡」

マ「……だな」

マイクはを見て、少しだけ視線を逸らした。

マ「気づいた時には、もう逃げられねェもんだ」

相澤は黙ったまま、グラスを置く。

相(…恋だの愛だの、非合理的だ。くだらない)

そう思おうとした。

――なのに。
なぜか、その“くだらない話題”が、頭から離れなかった。

マ「なァ、」

少しだけ、真面目な声。

マ「じゃあ…、今までに好きな人がいたことは?」

店の空気が、ふっと静まる。

「……あります」

即答だった。

ミ「おっ?」

相澤も、視線だけ向ける。

「子どもの頃、ですけど」

マ「へぇ……どんなヤツ?」

は、少しだけ懐かしむように目を伏せた。

「優しくて……強くて」

言葉を探すように、ゆっくり。

「いつも“ヒーローになる”って言ってました。そのために、すごく努力してて」

一瞬、指先がぎゅっと握られる。

「…よく怪我もしてました」

ミ「……あら」

「だから、その度に治してたんです。私の個性で」

マ「……なるほどな」

マイクは、妙に納得したように頷く。

マ「が“治す側”になった理由、ちょっと分かった気がするぜ」

少しだけ、言葉を選ぶように。

マ「その人は今なにしてる?……連絡とか、取ってねェのか?」

は、一瞬だけ息を止めた。
それから、ゆっくりと首を横に振る。

「…もう、いないんです」

店のざわめきが、遠のく。

「亡くなりました。ずっと前に」

静かな声。

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