第6章 新たな日々、非合理的な感情
「治癒の負担については、大きな怪我の場合少し疲労を感じることもありますが、現時点では大きな支障なく活動できています」
言い切る声は、静かで、揺れていなかった。
「私はずっと、俊…オールマイトのような“誰かを守るヒーロー”に憧れてきました」
自然と、視線がオールマイトの方へ向く。
「ただ治すだけでなく、前線で闘うヒーローを支え、時には共に立てる存在でありたい。闘えて、治せる。ヒーローを助けられるヒーローになることが、私の目標です」
小さく息を吸って、微笑んだ。
「ここ雄英で、これまで学んできたすべてを実践し、成長していきたいと思っています。これからどうぞ、よろしくお願いします!」
深く、丁寧に頭を下げた瞬間、職員室に大きな拍手が鳴り響いた。