第5章 約束の続き、色褪せなかった想い
元気だったか、病気や怪我はしなかったか、まだヒーロー目指しているのか、聞きたいことは山ほどあった。
「ええっ!?出久個性出たの!?!?」
1番驚いたのは緑谷に個性が現れたこと。
色々聞いたけど、突然変異的なやつらしい。
爆豪は全く信じていなかった。
「えっ!?!?2人とも雄英!?!?」
そして2人の進学先。
無個性のまま雄英に入った。
爆豪の中で、緑谷はそういう存在だった。
今さら個性が出たなんて、都合が良すぎる。
爆豪は緑谷の話を聞こうともせず、地面を睨みつける。
それでも、が驚いた声を上げるたび、笑顔になるたび、緑谷を見つめるその横顔を、何度も、何度も見てしまう。
終始不服そうな爆豪だったが、質問にはちゃんと答えてくれた。
爆「次は俺が聞く」
元気だったか、夢に近づけたのか、アメリカの生活はどうだったか、そして。
「え?彼氏?」
爆「……あァ」
爆豪はこれがとても気になっていた。
向こうで彼氏は出来たのか、そして今彼氏が居るのか。
「いやーそれがね、そんな暇なくて!誰とも付き合わなかったよ!笑」
爆「…そーかよ」
ほんの少しだけ、胸の奥に溜まっていたものを吐き出すような声だった。
爆「こっち帰ってきてから、これから、何すンだ」
「そうだなー、仕事はするけど詳しいことは今は内緒にしててもいい?」
少し困った顔をしてが言う。
その表情には、どこか言えない事情とほんの少しの後ろめたさが混じっていた。
緑「どうして?」
「うーん、そのうちわかるよ!!」
爆「もったいぶンじゃねェ」
「あ、もうこんな時間!お母さんに怒られちゃうよ!ケータイの番号教えるからさ、また連絡取り合おう!近々また会えるよ!」
たしかに気付けば空はだいぶ日が落ちて暗くなっている。
なんだか急かされながら結局教えてもらえずに、番号だけ交換した。