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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第15章 離れる覚悟、近づく気持ち ※微


ホークスは目を細め、低く息を吐く。

ホ「……ずるかね、それ」

呟きながらも、体は勝手に動いていた。
窓から離れ、の前に戻る。

強く抱きしめたい衝動と、離さなければならない理性。
その狭間で、ホークスはをそっと、しかし深く抱き寄せた。

抱きしめる腕はあたたかいのに、どこか苦しげで。
優しいのに、必死だった。

はその胸に顔を埋めながら、ほんの少しだけ安心してしまう。

鼓動が伝わる。
羽の感触が背中に触れる。

――あたたかい。やさしい。離れたくない。

やがてホークスは、静かに腕をほどいた。

ホ「……これ以上は、だめ」

その声は冷たくも、突き放すものでもない。
むしろ、自分自身に言い聞かせているようだった。

「啓悟…」

思わず零れた囁き。
ホークスは、苦しそうに笑うだけ。

ホ「ごめん…。、ごめん…」

謝るだけで、理由も、事情も、なにも教えてくれない。
それが余計に胸を締めつけた。

それでもは、無理やり小さく頷いた。

(…きっと、何か理由があるんだ)

自分にそう言い聞かせる。
納得なんてしていないのに、しようとする。

ホークスは最後に、指先での頬にそっと触れ、名残惜しそうに背を向けた。

窓の外に出る直前、ホークスは立ち止まった。
背中を向けたまま、肩がわずかに上下する。

ホ「…俺のことは……」

そこまで言って、言葉が途切れる。
続きを言えば、もう戻れなくなる気がした。

ホ「……忘れた方が、楽やけん」

声は低く、ひどく静かだった。

「……どう…して…?」

理由も分からないまま、縋るように問いかける。
それでもホークスは振り返らない。

ホ「……ごめん」

それ以上、何も言わなかった。

一歩、窓際へ。
2人の距離が決定的に離れていく。
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