第15章 離れる覚悟、近づく気持ち ※微
2人の唇 はまた深く重なり、離れ、深く重なり、を繰り返した。
そしてホークスはの耳元で名前を呼んだ。
ホ「…っ」
余裕のなさそうなその声はとても色っぽかった。
耳元に少し上がった息がかかる。
「んっ…ん」
ホ「耳、弱いと?」
「くすぐったいっ…んっ…」
ホ「かぁわい…」
ホークスの甘い攻めはをどんどん熱くさせていった。
それなのに、その時。
ホークスの動きが止まった。
息を詰めるように、はっとして、ゆっくりと唇が離れる。
名残を断ち切るような、あまりにも急な距離。
「……啓悟?」
その呼び方が、胸の奥に深く刺さる。
ホークスは視線を逸らし、拳を強く握った。
ホ「……ごめん」
低く掠れた声。
それだけで、さっきまでの熱が嘘じゃなかったと分かってしまう。
「どうしたの…?」
責める声じゃない。
ただ、理由を求める、不安を含んだ声だった。
ホークスは一歩、あえて距離を取る。
それは拒絶じゃなく、必死な制止だった。
短く息を吐く。
ホ「俺が……止まれなくなりそうやった」
その言葉に、胸がきゅっと締めつけられる。
「それでも…一緒にいちゃ、だめなの?」
小さく震える声。
ホークスは目を閉じ、ほんの数秒だけ黙ったあと、静かに答えた。
ホ「……だめなんよ」
「なん…で?」
理由は言わない。
言い訳もしない。
ただ、その一言だけが、2人の間に重く落ちる。