第15章 離れる覚悟、近づく気持ち ※微
「ただ……その分、傷の深さに比例して、私は意識を失います。足手まといになるので、本当に緊急な時しか使いません」
ホ「……そっか」
しばらくして、ホークスが続ける。
ホ「雄英が襲われた時、それ使った?」
「……はい。初めて使いました。1日くらい、意識なかったみたいです」
何を確かめたいんだろう。
そう思いながらも、質問には答えてしまう。
ホ「検査とかは?血液検査とか」
「血液……あります」
少し考えてから、思い出したように続ける。
「昔、個性診断を受けた病院で……。私の血液から治癒薬を作れるって言われて。今でも月に1度、血液を提供してます」
ホ「…そうなんだ」
声のトーンは変わらない。
けれど、どこか真剣だった。
「貴重なものだから、悪用されないようにって。昔から関わりのある、その病院だけに、って約束です」
ホ「なるほどね〜……」
一拍置いて、いつもの軽さに戻る。
ホ「おっけい!じゃ、この話はここまで!」
あっさりと話題は切り替えられた。
結局、何が知りたかったのかは分からないまま。
やがて、高いタワーの上へと降ろされる。
足元に感触が戻り、ほっと息をついた。
見下ろす景色は、地上では決して見られないほど美しかった。